ぴょこりんブログ

裏垢です。

舞台『けものフレンズ』の実写という壁。

はじめに

クリスマスイブなので舞台『けものフレンズ』の話をします。

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『いやいや、アニメや漫画、ライトノベルといった2次元コンテンツの実写はもうこりごりなんですよ』って各位、わかる。僕も昔『半分の月がのぼる空』が好きで、この作品だけで実写ドラマ化、実写映画化とオーバーキル食らった過去がある。もし今あの作品がアニメ映画化したら、まだまだかなり需要あると思うし、新たな需要さえ生むと思うんだけれど、たぶん作者様はもう引退して海外で余生を過ごしたりしてるだろうし、権利的に無理なんだろうなって・・・。

いや、話がそれてしまった。とにかく僕もそっち側なんだ。悪いスライムでもセルリアンでもない。だからもうちょっとだけ話を聞いてほしい。劇場とか舞台とか、実写関連のキーワードが来ると、もうその時点でダメって感じになっちゃうよね。今日はそういう話をする。

実写という壁

僕らがコンテンツに課金するとき、脊椎反射で気がついたら課金を終えているなんてときもあるけれど*1、それ以外の場合は多かれ少なかれあるジレンマに直面している。課金しなければ作品が良作かどうかわからないけれど、アレだったら課金したことを後悔してしまう、そんなジレンマだ。お金だけじゃない、時間を消費しているのも大きい。

実写版概念*2と対峙したときなどは本当に顕著だ。各々特定の作品に関するいろんな恨みつらみがあるはずだ。クソ実写であると知りながら、原作者書き下ろし限定特典的なものを手に入れるため、ミジンコ程度の期待を胸に映画館に足を運び、特典と虚無感を持ち帰った苦い経験をしてる人も少なくないはずだ。『実写版に対する恐怖を捨てろ』だなんていうのは現実的じゃない。実写版はハイリスクローリターン、尻込みもする。これはどうしようもない問題だ。

そんな状況で僕が舞台『けものフレンズ』の良さを語っても、御託をいくら並べても、実写という壁を超えるのは難しい。そしてそもそも僕とこれを読んでるあなたは別の人間だ。僕が良いと言っても信じてもらえるかわからないし、僕が良いと思うものをあなたにも良いと思ってもらえるか、これもわからない。いずれにせよ先ほど述べたジレンマとぶつかることは避けれない。だからここではこのジレンマを少しだけ和らげる、そんな提案をさせてほしい。

提案『サントラを購入しよう!』

舞台『けものフレンズ』 サウンドトラック(3240円*3)を買おう。これは実質サーバル、アラフェネ、PPPがメインのキャラクターボーカル曲のCDだ。まずはそういう風に扱えばよいし、そういう風に扱えるようにできている。その一方で舞台『けものフレンズ』の魅力が十分に凝縮された作品となっている。映像から音楽に、これだけでも十分敷居が下がったのではないかと思う。

舞台『けものフレンズ』は実際のところ、ミュージカルだ*4。そしてインストのBGMはアニメのものが多く使用されている。アニメBGMを除いた差分を収録したら実質キャラクターボーカル曲のCDになるというのは自然だろう。サーバル、アラフェネ、PPPはアニメと同じ声優陣、そしてほとんどの曲で彼女たちがボーカルとして参加している。何ならAmazonで少し視聴も出来るので聴いてみると良い。そしてもし購入したら、ぜひ一度最初から最後まで通しで聞いてほしい。それはもはや舞台のダイジェスト版を聴いているようなものだ。雰囲気が伝わってくる。舞台を見ていなくても楽しめる。

聴いた結果、あなたはこれをけものフレンズのキャラソンアルバムの一つと捉えるに留めても良いし、舞台に足を運んだって、もちろんDVDを買ったって良い。ただ、舞台に足を運ぶ可能性があるなら行動は早い方が良い。舞台は1月13日から21日までだ。

まとめ

舞台『けものフレンズ』を受け入れるには実写という大きな壁があった。そこで本稿では舞台『けものフレンズ』を受け入れる第一歩として、単体でキャラソンCDとしても機能し、舞台の魅力が凝縮された概念であるサウンドトラックの購入および摂取を提案した。

サントラを聴くに留まっても良いし、そこから舞台版にステップアップしても良い。とにかくこの怪文章が舞台『けものフレンズ』に触れる第一歩に繋がれば幸いである。

あぺんでぃっくす

蛇足だが、僕のお気に入りの曲は『われらじゃぱりびん』だ。

*1:脊髄反射的でなく、とにかく土壌をよくするために課金を続けるといったケースももちろんあるだろうけれど。

*2:ここではもともと実写のものではなく、原作が漫画やラノベ、アニメ等、実写でないコンテンツを指す。

*3:2017年12月24日Amazon.co.jp調べ。

*4:と書いてみたところで、厳密なミュージカルの定義がわからなくなってきたので、もしかしたらミュージカルじゃない可能性もある。