非すてーぶるでぃひゅーじょん (2)

この記事は平穏な生活を送りたいぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2022のために書きました。

昨日のやつの続きです。夏音ちゃんを一ヵ月かけて50回書いたので、その過程について考察するという罰ゲームをやっていきたいと思います。

日時の枚数の推移

11/4～12/2で50枚を描き切りました。日々描いた枚数は以下の通りです。

初期、停滞期、楽しくなってきた時期に３分類しています。これらのパートに分けて考察を進めます。なお、停滞期の最後(11/22)が3枚になっているのは気分がノって3枚かけたわけではなく、この日は半日座学の研修だったから3枚描けました。

各時期についての考察

初期

最初のうちってのはまぁやる気があるものです。やる気があるから始めるわけで。しかしあるのは熱意だけってわけです。高度に発展した情報社会、普段鉛筆とかペンなんて普段持たないわけです。手が精緻に動かない。思ったような線が引けない。それでもって消しゴム禁止です。もう引いてしまった線を使うしかない。絶望です。絶望しながらも振り返ることが出来ない。素人ながら消しゴム禁止の効果絶大だなと思いました。多分消しゴム使用を許可したら１時間は描き続ける。でも消しゴムを禁止したから20分で終わる。

というわけで最初の1枚です。

画像をアップするたびに僕の心が削れるやつですね。つらい。とはいえここから50枚描いたら昨日の記事のラスト程度には到達するのが唯一の救いです。

真面目な話をすると、消しゴム禁止なので描きなおしたいなぁと思いつつも、そのまま進めて最後まで描き切ることになります。そうしてみると、実は悪いのはその線じゃなかったということが多々あることに気が付きます。

つまり、この時点の僕には作業の途中で線の良しあしを判断する能力がないということです。何となくいい線が引けた気がする、この線は良くない、という判断がこの段階では全くできていない。消しゴム使うだけ無駄ですね。僕のSAN値がおしまいになってしまうのですべてを紹介することはできませんが、この時期は消しゴムなし縛りの合理性を噛み締めつつ、歪な夏音ちゃんになれなかったものを大量に生成しています。

停滞期

色々試していて結構色々バラつきがある時期。狂気だけで突き進むには苦しい。ちなみにここであげるのは滅茶苦茶チェリーピッキングしたこの時期における上澄みの上澄みです。

11/13 (17枚目)
全体のバランスがだいぶ良くなってきた気がしてきた（？）。目が何もわからない。

11/17 (22枚目)
髪がふわっとしてるところがお気に入り。目は何もわからない。

この時期は自分で描いているのに、ときどきちょっとマシなものが出てくるという期待値の低いガチャみたいな感じで本当に良くなかった（今年の僕の最初の記事の伏線回収）。

楽しくなってきた時期

ちょっと停滞期入ってから、色々考えていて、いくつか施策を打ちました。一つは消しゴム解禁（使いすぎない程度に）。んで大きな課題だったのが目で、まぁ今まで描いてて下手なのはともかくとして、濃淡等含め、目の情報量が多すぎる気がほかのパーツと比べて気になっていました。

元がカラーの絵を鉛筆で描いているので、線だけで表現するにあたり、目の情報量はこちらで制御しなければいけませんでした。色々試行していた過程のひとつがこれ。

11/23 (31枚目)

この絵における試みのひとつは瞼というかまつ毛の黒塗りをやめること、これでそこだけが異常に色が濃くて気になってしまうといのをなんとかする狙いでした。加えて、線を重ねて形を作るよりも、きちんと概形を自分で描いていった方が理解が深まるのではという狙いがありました。最近は時々そういう描き方をする絵師さんを見かけるので、ちょっと現代的かなとも思い採用。

もう一つは影を入れてみること、つまりは目以外の情報量を増やすことを狙ったのですが、なんか雰囲気それっぽくなる割にちゃんと描くという目的から逸れちゃう気もするのでこちらは却下しました。

そんな感じで目と向き合う感じが戦いが始まりました。

最終的には目のハイライトもだいぶ簡略化、ラスト2枚がこんな感じ。

12/1 (49枚目)

12/1 (50枚目)

貼る画像チェリーピッキングしてるのであんまりこの記事読んでも伝わらないと思うんですが、この時期個人的にテンションが上がったのは、平均が上がってるだけでなく分散が落ちてるという点。つまり何となくよく描けた気がするなー位の絵がコンスタントに生成できるようになった気がして、かなり精神衛生面でもよかったです。

今後の課題

まぁ課題だらけなんですが、今後の抱負くらいの気持ちで。

純粋に画力の向上

まぁ当然っちゃ当然なんですが、50回でまぁ結構初心者の初期のブーストっぽいものがかけれたのかなと思うので、俺たちの戦いはまだまだこれからって話なんですよね。正直思ったよりサステナブルな習慣にできそうな感じがしたのと、普通に楽しかったので、無理のない程度に続けていこうと思います。現状のペースなら年600枚だけどまぁ4～500枚位を目標に。

汎化性能

冷静に改めて考えてみると、この一ヵ月夏音ちゃんしか描いていないんですよねという話です。後日談としてほかの特典色紙、乃愛ちゃんと小依ちゃんを描いてみたりしたんですが、まぁ明らかに1か月前は描けなかったレベルの絵が描けるようになっていると思いつつ、それはそれとして夏音ちゃんを描くことにOverfittingしているように感じます。

夏音ちゃんに比べて髪が複雑という点、ウィンクという新要素などがパッと見難しそうと思いきや、実際に描いてみるとおでこに関する理解不足、そしてほほ周りが髪で隠れていないので、顔の輪郭の形状が夏音ちゃん以上にシビアに可愛さに影響することがわかってきました。当初の目的である『理解度を高める』、めっちゃ高まってますね。

線画、カラーやデジタルへの対応

まぁ画力あげてからーって話ではあるのですが、今回の作業は基本的にラフの段階を想定という認識なので、よりきちんと線画にしたりだとか、カラーだとか、場合によってはiPad+Clipstudioみたいな構成もあり得るかなと思います。とはいえ日常的に遊ぶって感じだとやっぱ個人的にはアナログのほうが好みな気がしています。コピックとか使ってみたいですね。

以上！