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ぴょこりんブログ

裏垢です。

オムニバス形式の物語はいいぞ!

この記事は、ぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016のために書きました。

概要

  • オムニバス形式の物語の良さについて語りました。
  • 僕の好きそうな作品があったら教えてくれると嬉しいです。
  • サナララはいいぞ!(?)

はじめに

今年読んだ数少ないライトノベルにMF文庫の明日、今日の君に逢えなくても(Amazonへのリンク)がある*1。多重人格の妹を持つ主人公の話で、それぞれの章で各人格の視点から物語が描かれていく。話は変わってほんの1週間前、ソニックアドベンチャー(ドリームキャスト)がやりたくて仕方なかったのだが、PC版がSteamであっさり購入できた。いい時代になったものである。6人のキャラクター*2それぞれの物語があり、様々な場面でそれらが交錯していく。

これらのように様々な視点の物語がまとまって1つの作品になっている、いわゆるオムニバス形式の作品、この手のものが僕はずいぶん好きなのではないかという感じがしてきた。そう考えてみると思い当たるフシがいくつかある。そこで今日は、3つのポイント、『複数の観点があること』、『BGMのバリエーション』そして『気軽さ』に絞り、オムニバス形式の素晴らしさを語っていこうと思う。

1. 複数の観点があること

様々な観点から同じ事象や世界観を描くことによって、隠れていた設定が浮き彫りになってきたり、何となく推論できたりするといったことがある。個人的に、設定資料集などにストーリーでは語られなかった設定が散りばめられているのが苦手で*3、オムニバス形式で1つの物事を多方面から描くことにより、そういった部分を補完する方法論を提供している気がして、そういうのはとても良いと思う。

やや古い例だが*4ファミ通文庫狂乱家族日記(Amazonへのリンク)はオムニバス形式かというと微妙な感じもするが、家族の日記という形で様々な視点からの補完が加えられており、あまり意識していなかったが、この作品のそういう部分も好きだったのかなぁなどと思った。

他にもサナララ(ねこねこソフト)では、共通の世界観で起こる複数の物語の序章として、のぞみ先生がその説明に一役買っている*5。あとは蛇足と捉えられがちだけれど、サナララRのひかるシナリオの『あの世界観の限界に挑戦する』みたいな話は、本筋一本だけでは絶対出来ないし、オムニバス形式だから出来ることだろう。副次的ではあるが、こういう遊びが出来るのもオムニバス形式のメリットのような気がする*6

2. BGMのバリエーション

ゲームに限った話になってしまうが、オムニバス形式では複数の物語を扱うため、それぞれに合わせたBGMが用意されることが多い。たとえばライブアライブ(スクエア、SFC)であれば、原始編、幕末編、功夫編、西部編・・・と、シナリオごとにそもそも舞台が異なり、それぞれに即したBGMが用意されている。戦闘のBGMなどもそれぞれ違うので、1つの作品でバリエーション豊かな音楽に触れることができる。

最初に触れたソニックアドベンチャーも、音速のハリネズミから敵のロボット、釣り好きな太った猫に至るまで、個性豊かなプレイヤーキャラクターそれぞれにテーマソングが充てられており、世界観との調和がとれつつ、それぞれの個性がきちんと描かれているその雰囲気がとてもよく、個人的にはとても好きな作品の1つである。

3. 気軽さ

大した話では無い気もするのだけれど、それでもやっぱり個人的には大事なポイントだった気がするので挙げることにした。複数の物語がまとまっているとは言え、あくまで1つの作品であるため、ゲームであれば容量の都合だったり、本であればページ数の都合、もちろん予算の都合だってあるはずだから、1つ1つは短めなものとなる。小さめな物語の集合体として作品が形成されているため、気軽に楽しむことが出来るのだ。

僕は割とキリが良くないところで自ら中断するみたいな意思決定が苦手だったりする。読むことに重きを置いたゲーム(Wikipedia)を多方面の知人から勧められるといった時期は誰しも一度はあると思うが、たとえ良いシナリオであっても、僕はなかなか最後まで完遂することができなかった。これは完全に前述の僕の性質が原因で、3時間4時間ずっとキリがよくならず、疲弊してしまうこともあった*7。人に勧められたゲームは良くてヒロイン1人攻略したあたりで投げ出してしまい、結局最後まで完遂するのはサナララが最初でした、みたいな過去がある。

まとめ

キモヲタなのでいくつかの好きな作品群に関して、オムニバス形式という共通性を見出し『複数の観点があること』、『BGMのバリエーション』そして『気軽さ』に着目することにより、理屈っぽく語った。僕の好きそうな作品に心当たりがあれば、教えていただけると嬉しいです。

*1:イラストの高野音彦さんは最高なので、この記事なども参照されたい。

*2:人と数えるのは妥当なのだろうか・・・。

*3:そういう概念は好きだけど、できればシナリオの中で完結して欲しい。

*4:と思ったが今日紹介する作品は大体古い。

*5:かわいい。

*6:スピンオフという形でも実現可能な気もするが。

*7:当時長いシナリオが良しとされていたところもあったような気もする。